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新型コロナワクチン3回目接種、「賛成」68%

早ければ2021年12月中にも開始が予想される新型コロナウイルスワクチンの3回目接種。医療従事者は3回目の追加接種についてどう考えているのか――。m3.com意識調査で、新型コロナワクチン3回目接種を受けることの賛否について会員医師790人に尋ねたところ、約7割(68.1%)が「賛成」しており、反対は9.5%にとどまった。また、賛成と回答した416人のうち5割弱は、ワクチンを2回接種した人は、年齢や重症化リスクを問わず3回目を接種できるようにするのが望ましいと回答した。

「うんこ」語り合おう 学会設立、スマホゲームも 大腸がん発見、介護を左右

恥ずかしがらず、うんこについてもっと語り合おう―。そう呼び掛けて「学会」を設立した医師や保健師がいる。大便をチェックして大腸がんを早期に発見してもらおうと、スマートフォンのゲームまで開発した。高齢者介護では生活の質を左右する大事な問題。適切な排せつケアを学んでほしいとの思いもある。

 今年7月に一般社団法人「日本うんこ文化学会」を設立したのは、石川県小松市の保健師、榊原千秋(さかきばら・ちあき)さん(59)。在宅介護や難病患者の終末期ケアに関わる中で、便について悩む人が多いことを実感した。

 子どもの頃の便の失敗がきっかけで、高齢になっても排便障害(便秘)が続いていた男性、やせたいからと下剤を飲み続ける若い女性...。プライベートな問題ゆえになかなか相談できず、正しい知識も広がっていない。

 大学院で専門知識を学んだ榊原さんは排せつケアのプロを育てようと、2016年から独自に「POO(英語でうんこの意)マスター」の養成研修を各地で開催。これまでに医師や看護師ら約500人が受講した。

 学会設立を思い立ったのは、現場の実践で得た知見や科学的根拠を議論して学び合いたいから。学者や医療・介護職だけでなく、行政や企業など幅広い人たちに参加してもらおうと、専門用語ではなくあえて「うんこ」という言葉を掲げた。

 「豊かな便は豊かな人生につながる。『食育』と同じように『便育』を広げたい」と榊原さん。11月6、7日に腸内細菌の専門家やうんちの絵本作家らを招き、小松市で第1回学術集会を開く。

 「学会」を冠した団体は実はもう一つある。東京都内で在宅医療を手掛ける医師の石井洋介(いしい・ようすけ)さん(41)が13年につくった「日本うんこ学会」。学術団体ではなく、大腸がんなどの疾患予防を啓発する任意団体だ。

 石井さんは10代で難病の潰瘍性大腸炎を患い、大腸全摘手術を受けた経験がある。病院の勤務医時代、大腸がんの悪化に気付かず命を落とす患者を何人も目の当たりに。話を聞くと、多くの人が細い大便が出るなどの異常を感じていた。

 「大腸がんはほかに症状が現れにくく『サイレントキラー』とも呼ばれる。便の異変に早く気付いてもらえれば」。思い付いたのが、気軽に楽しめるゲームだった。

 うんこ学会の仲間と制作して昨年11月にリリースした「うんコレ」は、課金の代わりに排便報告をしてもらうことで進めるユニークなスマホゲーム。腸内細菌を擬人化した美少女キャラクターが、便の状態に応じて受診などをアドバイスする。

 石井さんは「平熱と同じように、まずは自分の普段の『平便』を知ることが大事。うんこで救える命があることを知ってほしい」と話している。

コロナ治療薬「レムデシビル」を保険適用

総会は、15成分(23品目)の医療品を今月12日に薬価収載することを決定した。うち新型コロナ治療薬の抗ウイルス剤「レムデシビル」について、薬価を100mg1瓶で6万3.342円に決めた。今年度(ピーク時)の投与患者数は4万2.775人、販売金額は181億円と予測している。新型コロナは指定感染症であるため、レムデシビルの患者自己負担は発生しない。

【北海道】1位旭川医科大学病院、2位国立病院機構北海道医療センター、2021マッチング中間

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 2022年度からの初期臨床研修先を決める、2021年度医師臨床研修マッチングの「中間公表」の結果で、北海道は募集定員432人に対し、1位希望人数は290人で定員充足率は67%だった。1位希望人数は旭川医科大学病院、国立病院機構北海道医療センター、函館五稜郭病院が上位だった。

「午後の紅茶」ミルクティーが検査を支えている

膵検診では、胃充満用に「午後の紅茶」ミルクティーを使用していますが、これは本検診が1990年代後半に始まった時に選択され、今に至っています。市販の飲み物で350mLくらいの容量があり、短時間で全量を飲みやすく、かつ超音波を邪魔しないという条件に合うものを探した結果、「午後の紅茶」ミルクティーに落ち着いたようです。いくつか試したようで、レモンティーは胃内でレモンの成分と胃酸が反応してできる成分によって、かえって見えにくくなるとか、炭酸飲料は気泡が超音波の邪魔をするとかで却下されたようです。20年以上前のことですので、今でも同じ商品が使用できるのは、選択眼があったといえるのではないでしょうか。

膵精密超音波検査で膵発がんの予測因子を検証

膵がんの高リスク群である膵のう胞、もしくは主膵管拡張を持つ498症例を、「膵精密超音波検査」を含めた膵検診で平均5.9年フォローした結果を解析したもの。膵精密超音波検査とは、約350mLの水分を飲用させ、入念な体位変換を行うことで、膵臓の観察可能範囲を拡大する方法である。前研究(Eur J Radiol 2017; 91: 10-14)において、膵精密超音波検査によって膵臓観察範囲が70%から92%へ増えることが報告されている。水分については論文内にcommercially available black tea with milkと紹介されているが、実際には、「午後の紅茶」のミルクティーが使用されている
結果、11例で膵発がんが見られ、このうちステージ0/Iの早期症例の割合が73%にあたる8例と高率で、それらの全生存期間(OS)が8.8年と長期であったことが報告されている。比例ハザードモデルで解析したところ、主膵管拡張(≧2.5mm)と膵のう胞(≧5mm)を併せ持つこと、空腹時血糖が95mg/dL以上であることが、発がんに寄与する有意な因子であることが明らかになった。さらに経過中における主膵管径や膵のう胞径の増大も、膵発がんの予測に有意に有用であることも示された。

道内9人感染、1年ぶり1桁 札幌は5人 新型コロナ

道などは3日、新型コロナウイルスに新たに9人が感染したと発表した。道内の日別の感染者が10人を下回るのは昨年9月26日の7人以来、約1年ぶり。死者の発表はなかった。

 発表者別の新規感染者数は札幌市が5人、道が1人、旭川市が3人。道内の感染者は延べ6万304人(実人数6万118人)となった。死者の発表は6日連続でなく、道内の死者は計1467人で変わらない。

 新たなクラスター(感染者集団)は6日連続で発表がなかった。

100歳以上の高齢者

 厚生労働省は9月14日、100歳以上の高齢者が過去最多の8万6510人になったと発表しました。
 性別でみると女性は7万6450人と全体の88.4%を占めます。女性の比率は前年を0.2ポイント上回り、過去最高となりました。男性は1万60人と、初めて1万人を超えました。
 人口10万人当たりで見ても100歳以上の高齢者数は68.54人と過去最多を更新。
10万人当たりの人数を都道府県別にみると、島根県が134.75人と9年連続で1位。
高知県(126.29人)、鹿児島県(118.74人)が続きました。最も少ないのは32年連続で埼玉県(42.40人)でした。
 女性の最高齢の118歳の方は、施設内で車椅子の移動が多くなったものの大好物のチョコレートやコーラをおいしそうに召し上がられたり、オセロゲームを楽しまれるなど、元気にゆったりと過ごされているとのことです。男性の最高齢の111歳の方は、身の回りのことはゆっくりながらも自分のペースでしておられ、リハビリも前向きに取り組まれ、孫様やひ孫様とのオンライン面会を励みに日々元気に過ごされているとのことです。

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